賃貸で太陽光発電を検討
前回2024年5月から主要10電力会社の値上げの記事を取り上げました。
幸い平日はそれほど自宅にいない生活を過ごすため、筆者の実績でシミュレーションしてみると350円/月の値上がりということでそれほど大きな影響がないことを確認しました。
太陽光発電に興味出てきた
筆者は鉄道の技術系社員で、実は数ある業務の中に自社内の太陽光発電に関する業務があります。鉄道といった大きな電力消費する設備であるため、家庭用と異なる部分はありますが、基本的には、「太陽光パネルで発電→消費」といった部分は家庭用となんら変わりません。
昨今のSDGs的な観点ももちろんあるんですが、発電した電力を活用できるのは費用的にもgood、とのことで設置数を順次拡大しています。
そんな中、家庭での光熱費の削減の観点で太陽光発電の活用できるか興味が出てきました。
家庭用の自家消費では蓄電池は必須
今回は太陽光で発電した電力を売電することなく、自分で全て消費する自家消費を目指します。
太陽光発電はその名の通り太陽の光で発電しますので、当然日中しか発電できず、使いきれなかった電力は無駄になってしまいます。
筆者は昼間は不在のため、それほど消費電力は多くなく、帰宅後に多く消費します。そのため、昼間に発電→夜間に消費が最も効率的です。
その願いを叶えるには、発電した電力を蓄える「蓄電池(ポータブル電源)」が必須です。太陽光パネルとセットで導入することで、電気代の削減に貢献できないか検証していきます。
電気代削減目的での太陽光発電の選定
今回は電気代の削減を目的に「太陽光パネル+蓄電池」の導入を検討するため、以下の条件を課しました。
- 太陽光パネルの発電量は100W〜400W
- 太陽光パネルは賃貸のベランダに設置できるサイズ(横幅は2m以内)
- 蓄電池の容量は1kWh以上
- 蓄電池の定格出力は1500W
筆者は賃貸のため、それほど大きなパネルの設置はできません。そのためパネルは横幅は2m程度を上限としています。また、発電量はパネルの大きさに比例しますので、自ずと発電量も400W前後ぐらいが限界となります。
蓄電池に関しては、筆者の2023年の使用実績から4〜7kWh/日程度の消費電力量が想定されます。消費電力の20%ぐらいは太陽光で賄ってほしいという気持ちを込めて、容量は1kWh以上に設定します。
また、自家消費ということで、電子レンジやドライヤーなど比較的消費電力の大きい家電の使用も想定します。
太陽光パネル+蓄電池で節約できるのか?
上記の条件を満たしそうな商品がEcoFlowさんからセールになっていました。
EcoFlowは主にポータブル電源や太陽光パネルの販売を行っているメーカです。今回検証する商品は以下の特徴を持っており、条件をクリアしています。
- 太陽光パネルの発電量は220W
- 太陽光パネルのサイズは縦82*横183.5*奥行2.5cm
- 蓄電池の容量は1,024Wh以上
- 蓄電池の定格出力は1500W
セール価格で、¥113,844(税込)です。今回は毎日1kWhの電力を毎日太陽光で賄えると仮定し、それを10年間継続した場合に元が取れるのか検証します。
冒頭で紹介した記事から、筆者の平均電力料金は25.79円/kWですので、10年間電力会社からの電力を購入した場合をシミュレーションすると以下の結果になります。
25.79/kW * 365日 * 10年 = 94,134.5円 < 113,844円(購入代金)
今回は理想的な条件で簡易的にシミュレーションしていますので実際はもう少し節約できる金額は低いと思います。
太陽光パネルと蓄電池の値段もひと昔前と比べるとだいぶ安くなっていますが、節約目的での導入では中々割りに合わないとの結果になりました。
太陽光パネル+蓄電池の組み合わせは今後に期待!
シミュレーション結果としては少々残念な結果となりましたが、今後更なる電気料金の値上げがあると結果が逆転する可能性はあります。(そもそも値上げはしてほしくないですが、、)
また、今回は日常使用での有効性のみに着目しましたが、もちろん防災目的に用途も加味すると単純に損だとは言えません。
とはいえ、コスパの良い生活を目指す筆者としては、今回の結果では購入には至らずもう少し様子見とさせてもらいます。笑
今後のメーカ様の企業努力に大いに期待します!
それではまた〜