電気代が上がるみたいです
電気料金の値上げ
3/21のyahooニュースで以下の記事が取り上げられてました。
5月電気代、大手全社値上がり 政府の再エネ賦課金引き上げで
筆者は関西圏在住でこれまで他地域が値上がりする中、関西は免れていた認識でしたが、この記事を見る限りではついに電力量の引き上げがなされるようです。
値上げの原因って何?
今回の引き上げの原因は「再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)」によるものです。再エネ賦課金は以下のようなものです。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度※」によって電力会社等が買取りに要した費用を、電気のご使用量に応じて、電気料金の一部として、電気をご使用になるお客さまにご負担いただくものです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は、毎年度、経済産業大臣によって定められ、毎年5月分から翌年の4月分の電気料金に適用させていただきます。
※再生可能エネルギーの固定価格買取制度とは、再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス等)により発電された電気を、一定期間・固定価格で電力会社等が買い取ることを義務付けるもので、平成24年7月1日から開始された制度です。
出典:関西電力
一般的に太陽光発電等で作り出す電力は、火力発電などと比較して単価が高くなる傾向にあります。一方で昨今のSDGsなどの取り組みに代表される通り、再生エネルギーの活用の推進が求められており、一般家庭へ電力供給する電力会社は割高な電力を購入する立場にあります。
電力会社からすると、その割高になった分を消費者を徴収したいのは当然で、その割高分が「再エネ賦課金」となり、消費者が支払うことになります。
今回その「再エネ賦課金」の単価が1kW当たり1.4→3.49円(+2.09円)と2倍以上引き上げれるとのことです。
実際どれくらい電気代上がる?
記事によると標準的な家庭であれば、2024年5月より関西電力から電気を供給している家庭であれば、「543円/月」の負担増となるようです。
あくまで上記は平均ですので、実際どの程度増えるか筆者の実績から一度シミュレーションしてみます。
筆者の2023年4月から2024年3月までの電力使用量と利用料金は以下の通りです。
年月 | 使用量(kW) | 利用料金(円/月) |
2023/4 | 123 | 3,241 |
2023/5 | 136 | 3,349 |
2023/6 | 144 | 3,442 |
2023/7 | 222 | 5,280 |
2023/8 | 238 | 5,419 |
2023/9 | 199 | 4,287 |
2023/10 | 141 | 3,356 |
2023/11 | 123 | 2,850 |
2023/12 | 131 | 3,034 |
2024/1 | 209 | 5,063 |
2024/2 | 181 | 4,350 |
2024/3 | 183 | 4,442 |
合計 | 2,030 | 48,113 |
平均 | 169 | 4,009 |
2023年からの1年間の電力利用料金の単価は、1kW当たり48,113円 / 2,030kW ≒ 23.7円でした。
※筆者の契約プランでは「基本料金+従量料金」なので、上記の計算はざっくりです。
24年5月からは、2.09円/kW分利用料金が引き上げられるとのことですので、単価は23.7→25.79円/kWになります。
筆者の電力使用量は平均169kW/月ですので、169kW * 25.79円/kW ≒ 4,359円となり、350円/月の値上げとなりそうです。
規模感を把握するのは大事
筆者は妻と二人暮らしで、平日は仕事で家にいないことから思ったほどの影響はありませんでした。
今回のニュースも含めて、最近は税金の値上げ、物価上昇など、家計を圧迫するようなニュースが多いと感じる一方で、必要以上に不安に駆られている人も多い気がします。
今回実施したシミュレーションは厳密なものではないですが、実際自分にどれほど影響があるのかを把握するのには十分です。
(契約している電力会社のwebサイトにログインしてデータを取得し、Excelに掘り込むだけですので、実質5分ぐらいでできました。)
筆者が目指すコスパの良い暮らしには、このような外部環境の変化を捉えて、適切な理解・対処をするのも必要と考えています。
それほど時間のかかるものでもないので、一度試しにシミュレーションしてみてください。「なーんだこんなものか。」となっても良いですし、「思ったより家計に影響あるな、、」と発見することも大事です。
ぜひ皆さんも一緒にコスパの良い暮らしを目指しましょう。
それではまた〜